「自分で言うのもあれだけど、私達はたぶん結構いい夫婦」
Amazon prime video で限定配信中のドラマ「1122 いいふうふ」は夫婦としてのあり方に一石を投じる、全く新しいマリッジストーリーとして高い評価を得た、渡辺ペコの漫画「1122」が原作。原作漫画を無料で読む⇒国内最大のマンガ(電子書籍)販売サイト!
あらすじ
妻・相原一子(高畑充希)。夫・相原二也(岡田将生)。友達のようになんでも話せて仲の良い夫婦。
セックスレスで子供がいなくても、ふたりの仲は問題ない・・・だけど。私たちには“秘密”が。
それは、毎月第3木曜日の夜、夫が恋人と過ごすこと。
結婚7年目の二人が選択したのは夫婦仲を円満に保つための「婚外恋愛許可制」。
二也には、一子も公認の“恋人”がいる。「ふたりでいること」をあきらめないすべての人へ、30代夫婦のリアル・ライフ。
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この先は、ドラマ「1122 いいふうふ」の1話〜5話までのネタバレ有り。
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【考察】一子の不倫は二也への仕返しか?
7年目の結婚記念日、温泉旅行に出かけた一子と二也。この温泉旅行に行くまでにも、二也が不倫相手のスケジュールを優先させて、結婚記念日をないがしろにしようとし、一子が怒る一幕も。最近の二也は恋のルンルンオーラダダ漏れ、と一子が苦言を呈す。
温泉旅行の夜、一子は二也に「俺に好きな人がいるの知ってるよね?」とセックスを断られてしまう。
昔、一子が二也のセックスの誘いを断ったときの言葉が、特大ブーメランとして一子を襲う。
「私達は十分仲良しだし、家族だからセックスなくても良くない?風俗とかは?そういうの家以外だなんとかしてくれないかな」数年前に一子が二也にぶつけたセリフ。
そう。セックスレスは、「レスる」「レスられる」の立場がいつ逆転してもおかしくないのだ。
「うちで生活、外で恋愛」という合理的なスタイルを自ら選択したつもりだった一子。しかし、少しずつひずみが生まれていく。
1話では一子と二也の仲良し夫婦っぷりが表れた食事風景が度々流れる。
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餃子を作り、2人仲良く食卓を囲む一子と二也。楽しい食卓の場に電話が。どうやら相手は二也の不倫相手。笑顔で通話する二也を前に、また一子にモヤモヤしたものが・・・一子の不倫の引き金①
友人・恵(中田クルミ)の「婚外恋愛許可制は一子にも権利があるよね?」という言葉が頭をよぎる。
確かに自分にも権利はあるが、2人ともそうなったら私達が一緒にいるのはなんのため?とモヤモヤしながらも、一子は大学時代の男友達・五代(成田凌)を呼び出すのであった。
(C)渡辺ペコ/講談社 (C)murmur Co., Ltd.
五代は、一子に誘われやぶさかではないものの、以前妻に不倫がバレてGPSをつけられており、一子の婚外恋愛は未遂に終わる。
一子が帰宅すると、そこには再びるんるんオーラダダ漏れの二也
ニコニコの笑顔で、聞いてもいない花言葉を口にする二也に、一子は怒りと悲しみを覚える。・・・一子の不倫の引き金②
そして一子はついに、女子会で耳にしたエステ「花園」(女性用風俗)の門を叩く。
「余裕と楽しみが生まれれば、家庭生活もうまくいく」
一子は不倫している夫への仕返しではなく、夫婦関係を維持するための手段として、自分も婚外恋愛を始めようとしていた。
だが、二也のギックリ腰で、またも一子の不倫は未遂に終わる。
一方、3話では、二也の不倫相手・美月(西野七瀬)の夫・志朗(高良健吾)に海外赴任の辞令がでて、二人の不倫生活は突如終わりへ向かう。
そして、美月のお花教室最後の日。
くしくもその日は、一子が企画した二也の誕生日会の日。
二也は「どうしてもはずせない取引先との会食」という、みえみえの嘘をついて一子との約束を破る。・・・一子の不倫の引き金③
見え見えの嘘をつかれた一子は、二也のスマホを見てしまう。
1年の感謝とねぎらいを表す日として大事にしてきたお互いの誕生日なのに、二也に裏切られてしまった一子は花園の予約を入れる。
“最後まで「あり」でお願いします”
二也が恋人の美月と最後の逢瀬をかわしている頃、
ついに一子は花園の礼(吉野北人)と一線を超える。セックスだけではない、肌の触れ合いや、丁寧なキス。
心も体も開放された一子は、夫との間に抱えていたやりきれない気持ちを礼に打ち明ける。
「夫への仕返しにこういうことしてるつもりはなかったけど、どっかでそういう部分もあった気がする」
ここで初めて一子は自覚するのだが、これまでの一子の不倫の引き金は毎回、二也の言動によって引かれてきた。何度も引き返すチャンスはあったが。最初にセックスを断ったのも公認不倫を認めたのも自分。合理的スタイルはきっとうまくいく、と思い込もうとしていたが、気がついたときには二也へのモヤモヤは引き返せないところまできてしまい、夫婦ともに婚外恋愛を行うことになってしまった。
一子にとっての婚外恋愛は、二也へのやりきれない気持ちをぶつけるためのものになってしまっていた。余裕と楽しみを生んで夫婦生活にプラスになるはずだったのだが。
花園の礼との会話で自分の気持ちを自覚することができた一子は「二也に恋人ができて嫌だった」
と、初めて二也に素直な気持ちを打ち明ける。
そして二人は夫婦関係の再構築、レス解消への道を歩み始める。
夫婦の夜の生活を再開させるのだが、二也は不倫相手・美月との剣山事件(衝撃の3話を見ていない人はAmazon prime video 30日間無料体験へ)のトラウマもまだ消えず、なかなかうまくいかない。一方の一子も、花園の礼と比べているつもりはないものの、夫婦の性生活に物足りなさを感じずにはいられない。
そんな矢先、二也がまだお花教室に通っていることを知った一子は激怒。不倫相手・美月がそこにはもういなくとも、2人の思い出の場所にせっせと通う二也が許せなかったのだ。
いつもは穏やかな二也も「ただ生け花をやりたいだけ。今辞めるほうが不自然」と今回ばかりは強い口調で応戦。
「それうちに飾らないで」と言い捨てて部屋を去る一子。
「お義母さんにもっと優しくして」と、今は関係のない話題を吹っ掛ける二也。相手への不満をここぞとばかりにぶつけるのは夫婦喧嘩あるあるだけど、一子と二也の間でこんな会話がなされるとは…。
そんなタイミングで一子に、花園の礼から連絡がくるのであった。「今度会ったときに」というさりげない礼からの文面にほくそ笑む。
翌朝、昨晩の怒りが嘘のようにおだやかな表情の一子。
「生け花教室やっぱりやめようと思う、俺無神経だった」という二也に、一子は
「昨日は冷静じゃなかった。お花続けなよ。せっかく好きになれたんだからもったいないよ。余裕と楽しみって人生に必要じゃん」と言うのであった。
これは一子が自分自身へ言っている言葉に聞こえてしまった。花園の礼と再び会うこと、自分が外の恋愛に浮足立っていることを正当化していたのだ。
毎度、二也の言動によって婚外恋愛に救いを求める一子の姿は、二也への仕返しの様相を呈していた。
【考察】婚外恋愛で余裕と楽しみが生まれれば夫婦生活もうまくいくのか?
長く夫婦を続けていれば、恋愛感情は消え、家族のようになる。日本の夫婦の6割がセックスレスだという統計もある。
夫婦間で性生活への温度差があるとき、性欲を外で解消する、外で恋愛してくるというのはよくあるパターン。だが、不倫によって、余裕と楽しみが生まれて夫婦生活がうまくいくことは本当にあるのだろうか。
婚外恋愛を趣味や気晴らしの一つとして楽しみ、機嫌よく帰宅する、という経験をしたことがある既婚者は少なくないであろう。1話、2話の二也がそうであったように。婚外恋愛による「余裕と楽しみ」は短期的な効能。
長期的には相手の心を少しずつ殺すことになる。一子と二也のようにたとえそれが「公認不倫」であっても、婚外恋愛と家庭の絶妙なバランスを保ち続けることなど不可能に近い。
外の恋愛を家に持ち込まない、深追いしない、といったルールが一子と二也にもあったが、ルールを守ること以上に、不倫される側の心の置きどころがなくなっていくことが厄介であった。
そもそも、家庭内での自分の機嫌を、外の異性との関係によって左右される状態は不健全と言わざるをえない。
セックスレス以外は何も問題がなく仲良しだった一子と二也。
5話ではついに、一子の浮気に二也が気づいてしまい、泥沼化。
女性用風俗に行った、お金で男を買った妻を軽蔑する二也、自分の浮気は1度、二也は1年間も不倫してたくせに、と言い返す一子。
夫婦ふたりとも婚外恋愛を始めてしまったら、2人が一緒にいる意味はあるのだろうか。ふたりが選ぶ幸せの形の行方は?
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